パートナーと付き合って1年が経った。
『ボリス・ゴドゥノフ』を観て、ウイグル料理を食べ、都庁に行ったのであった。
まさか1年後に二人とも東京から移動して北海道にいるとは思っていなかったし、この1年は短かったというより、山あり谷ありという感じであった。世間では「この人といると楽なのよね～」という人もいると思うけれども、私たちは毎回何かに取り組んでいたと思う。仕事とか、趣味とか、旅行とかグルメとか。
付き合って3カ月目で旅行に行き、その1カ月後には相手の転勤が決まった。転勤があるかもしれない、とは二回目に会った時に聞いていて、その時は「いいですね～ 楽しそうですね～」などとのんびり言っていたのだけれど、まあ実際相手が北海道に行ってしまってからは、週末にちょこっと会う、とか仕事帰りにお酒を飲む、ということが二人してできなかったので、やはり、寂しかった。
6月に劇団四季のミュージカルを観てテンションが上がり、7月にはキャンプ場のロッジに泊って相手のジャグリングを眺めていた。（趣味でジャグリングをするのである）。
7月後半で私の誕生日を祝ってもらい、8月に軽井沢と草津温泉に旅行した。9月には北海道・旭川に行って動物園などを眺め、10月には私が北海道に来た。
やっぱり山あり谷ありだったと思う。そう考えると、2月からは4月までは落ち着いていたなぁ……。
人生を劇的に変えている、というよりは人生から変わることを要求されている気がする。似たようなことをV・E・フランクルも言っていたような気がするけど。
23日には引っ越しをする。
次のフェーズに移行しているのだな、と思った。
この1年間いろんなことがあった。
次の1年もきっと多くのことを経験するのであろう。
不思議とこわくはなかった。
夜になるといろんなことを思い出したり、思ったりして怖気づくこともあるのだが、一緒に住むということも同級生の友達は多くしているのだし、出産を経験している友人だって3人もいるのだし、パートナーが段階的に進めてくれているのもよいと思った。
私自身はあまり変わっておらず、住む場所とか働くところが変わるくらいで、それがどんなことなのかというと、うーん、まだあんまりどういうことなのかわかっていないかな……という感じ。
生活についてこれからすり合わせをしていきたい。
変化に柔軟でありたいな。
ひとまず、1年かけてここへ来た。
のんびり幸せに楽しく、まあかなしみは半分にして、付き合い続けていきたい。
