こんな夢をみた。
私は若くてスタイルの良い、美しい女だった。そして踊り子だった。
私に恋をした男がいた。
たぶん、三十代後半から四十代くらいの人物だったように思う。
私たちは惹かれ合った。
しかし、男が本気になるかならないかのところで私は、身を躱していた。
そのうち男は私のことを忘れようとしていたのか、自身も別の踊り子たちのパトロンとなって、プロデュースをするようになった。
もう一度その男に会おうと思った私は、赤くて宝石のついた、ひらひらした衣装を身に纏って、通りで踊った。
身体全体を使って、官能性を表現しようと思った。
それはおおむね成功したように思う。
男が踊り子たちとその通りに来て、私を見た。
踊り子たちは不快に思ったようだが、男はやはり私に見惚れていた。
場面は変わって、
私と男は車の中で話していた。
見ると、男の服が変わっている。上等な警服のようなものになっている。
私は毛皮のコートを着ている。
手帳を見せながら、「俺も警視総監になったのだ。もう会えない」というようなことを言っている。
私は、少し泣きながら、
「よかった。ここから空港までは一人で行けるから」
と言って、車を出る。
さよならを言ったのか言っていないのかわからないが、女が出た後で車は動き出す。
警視総監になったというのは噓だった。
◇
夢を見た後、目が覚めて、「恋ができるということと、結婚ができるということは、必ずしもイコールではない」と思った。
踊り子であった夢の女はなぜずっと身を躱し続けていたのだろうと思った時に、それは男の方から一歩踏み込んでほしかったということなのか、単に気まぐれなのかよくわからなかった。
でも、この夢の中で一連にあった、「ものすごく相手のことが好きで、相手も自分のことを好きだと思っている」というその時の気持ちは、夢から覚めた今も思い出せるものがあった。
こういう、ドラマのある夢をたまに見る。