ドッペルゲンガーに会ってしまうと、自分が消滅する……というお話、芥川龍之介のWikiでも河合隼雄の解説本でも読みますけれど、今日、私のドッペルゲンガーが現れたそうです。(まじで……?)
私は夢の中で、パートナーのお母様と一緒に実の母親に会いに行っておりました。母親は書類作成やらなんやらして忙しそうにしています。私はパートナーのお母様と一緒に所在なさげにしておりました。そのうち母親がお茶菓子を出してくれて、それがみかんを使ったウエハースのようなお菓子でした。こんなものがお茶菓子として出るんだ、と呆気にとられておりますと、実の母親は、「みかん、嫌いでした? そういえば苦手なものをお聞きしませんでしたね」などと申すのです。「私も、パートナーのお母様に関しては苦手なものとかは聞いたことがないな……」などと思っている、という夢でした。
起きて母親に今朝見た夢の話や、近況報告などすると、
「あなた、家に来てたのよ」
などと言い出します。
「朝の5時半くらいにね、玄関に来て、『母上~!!』って言ってたのよ。だからどうやって家に来たんだろうと思ってね」
「それは夢とかではないの?」
「夢だったかもしれん……」
ということでした。
よく河合隼雄さんの話(たとえば『影の現象学』とか)で、ドッペルゲンガーが出る話、自分の二重身が出てくる話はありますけれど、実家に帰っていたということは、自分の回帰というか、どこかに出かけていくということなのかもしれない、とか思いましたが、まあ出かけた先がつまり嫁入りするとか、そういう話だといいなと思っています。
「母上~!」
なんて、ふざけた時にしか言わない呼び方ですし。
いよいよ私も影ではなく、ドッペルゲンガーさんが出るようになったのでした。