はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

研究室へ行く

フィールドワーク報告会に行って報告を眺めたり、恩師と話したり、本を読んだりしていた。

12月にパートナーの大学の先輩だという人に会って、「修士課程に進学したいと思っていたらまずは研究室訪問に行くといい」というアドバイスを受けた。

学部時代の時に、散々「大学院に行きたいんです~」ということを指導教官や恩師に話し、「大学院は厳しい世界なんだぞ!」という言葉を浴びてきていたので、研究室訪問に行くのも随分躊躇ってしまっていた。(誤解のないように言っておきますが、「大学院は厳しい世界なんだぞ!」と言ってくださることはとてもありがたいことなのです)。

ということで、自分が読んできた本を整理したり、考え事や経歴についてワードやパワポに起こしつつ、学部時代の恩師のように「まず話すときにポイントをつくってから話せ」などと言われたらどうしようと思いながら研究室へ向かった。

(繰り返して言うが、学部時代の恩師の教えに感謝している)。

 

研究室訪問は、なんというか不思議な時間であった。

 

まず自分の来歴をスライドを使ってばーっと話し、次に興味のあることや関心・卒業論文で取り組んでいたことなどについて話した。話していくうちに、「この本がある」とおすすめの文献を次々に紹介してもらい、次に先生がどういう興味の変遷をたどって今どんなことを考えられているのか、などを聞いた。

 

話が写真の話や映画の話などに行ったり、学部時代の指導教官がこういう方針だったんですよね、などと話したり、理論的枠組みと研究の両方についてや、どういう研究者に注目しているかや、どんなものの考え方や学問の探求の仕方をしているのか、などがわかり、蒙を開かれた感じがあった。

 

私は理論的枠組みをやらなくてはいけない、とずっと思っていたけれども、学問のあり方としてはそれを超えるもっと普遍的なものの見方や考え方をして、世界についてふれて考えていっていいんだ、と思うことができた。

 

おそらく私は修士課程に進学するのだと思う。

 

「僕は修士に行くことは決めていたよ。博士はちょっと迷ったけどね」と、冒頭に何度か登場した恩師は言っていた。

5月だか6月だかの、緑が少し鬱蒼としている時にたまたま帰り道で遭遇してそんな話を聞いた。この恩師に卒業式に会おうと思ったり、指導教官に会うがてら会おうと思ったけれど、なぜか妙にばったり会うことが多かった大学4年に比べて、それ以降はさっぱり会えなくなってしまったのだった。

 

先生、今日研究室訪問をしてみて、自分が行こうとするところや向かいたいと思っている方向が、5年前よりももう少しはっきりしてきましたし、明るくなってきたような気がします。もし先生にこんなことを話したら、「それはまだ進学もしていないからでしょう」って、言われちゃいそうですが。