山田航編著の現代短歌集『桜前線開架宣言』を読んだ。
大学のサークルの読書会で読んでいる子がいたりとか、実際に掲載されている人にバイト先の知り合いの人がいたりとかしていたのだが、当時(2015年~2016年くらい?)はあんまり現代短歌というものに興味がなくて、「ふぅ~ん」くらいに思っていた。
それから職場で歌人をやっている人に出会ったり、高校の先輩やTwitterのフォロワーでやはり短歌に興味を持っている人が多かったことから、現代短歌への興味がとても湧いてきた。
ということで、2023年の年末に、笹井宏之の『えーえんとくちから』と一緒に買ったのがこの本である。
しばらくはお風呂に入っている間に、ちょこちょこと読んでいた。
短歌は言葉の広がりや、美しさ、情景にこだわった歌が多いと思っているし、またそういう言葉の宝石箱のような短歌を私は好んでいる。けれどもこの本には、いろんなスタイルの歌人が紹介されていて、それも面白かった。インターネットというものを使いこなして詠む人、ギャル文化として詠む人、地方を詠む人、外国について詠む人……。
この中で取り上げられていた人では小原奈実さんや、大森静佳さんが気になった。
印象的だったのは、石川美南さんで「~話」で終わるやっつけみたいな、でも新しめのロシア文学みたいなシュールさが気になった。
「いいなあ」と思うものも、「これはよくわからないな」というものもあって、どういう歌が好きなのか参考にしたいと思った。
Twitterでフォロワーに「パートナーさんとの生活詠をみたい」というメッセージももらったので、現代短歌についてもっと読めるようにしたいと思う。