はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

読んだ:『じゃむパンの日』

赤染晶子のエッセイ・『じゃむパンの日』を読んだ。京都府舞鶴市出身の人で、大学院が北大だったらしい。なので時折京都の話も出るし、札幌の話も出る。

この人の語り口調にはユーモアがあって、やわらかく、やさしい。現代では「ちょっと変わっとるから近づかんとこ」みたいになってしまうかもしれない人を尊重しているようなのんびり構えたところがある。だからエッセイを読んでいる最中に何度も笑ってしまった。私が好きなのは、「関西人、参上!」「影の町」「おっさん」「現代ドイツについて」「Let's スピーチ!」などである。

 

この人が死んでしまったことをすごくかなしい、と思った。

この人は京都を歩き、札幌を歩いていたんだなと思って、でももういないんだな、遠くへ行ってしまったんだな、とすごく悲しくなってしまった。

 

小説も読んでみたいと思った。