ミステリーを読みたいぜ!
ということで、話題になっている三部作の第一部を読んでいます。
ミステリーと言えば、私が大好きなのはアガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』なのですが、『アクロイド殺し』が好きです! と言っても、「トリックは知っている」という答えが返ってきて悲しいです……。
ちょっと前に廣野由美子さんの『ミステリーの人間学』という本を読んで、「ミステリーにはまりたいかもしれない……!」と思い、ジョン・ディクスン・カーの『火刑法廷』読みたいなーとか、本棚に眠らせているシーラッハを読まねばなあ、なんてことを考えておりました。
閑話休題。
『自由研究には向かない殺人』はかなりティーンエイジャー向け、というか、主人公がティーンの女の子なのですが、フェイスブックを調べ上げたりしてインタビューをしていく、というジャーナリストの駆け出し、のようなテイストです。ティーンの女の子を描いたお話として似たイメージだなと思ったのは、映画の『ミーン・ガールズ』ですね。個人宅でパーティーとか学園いじめとかの感じが似ています……。アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』と比較して読もうと思ったのですが、ホロヴィッツの方が『「文学」や「ミステリー」が好きなみなさ~ん」と読者にメッセージを残すような感じに仕立てているのに対し、こちらはティーンの心を捨てきれない人たち(ティーンを含む)に主人公に共感したいよね! と迫っている感じがあります。
伊坂幸太郎にハマりはじめた中学2年生の自分に「欧米のスクールガールに興味はないかい?」って勧めたい作品です。
けれど、『自由研究』としていながら、「それは調査じゃないだろ!!」とつっこみたくなるところが多くあって、「研究の倫理はちゃんと守れよ!」という私のフィールドワーカーとしての最低限の知識が主人公を止めさせようとするところがあり、半分すぎくらいまで読んでブログに向かうこととなりました……。
せめて主人公にクラリス・スターリングくらいの警戒心があればいいのに……。
自由研究とするならもっと研究らしく迫ってもいいのになあ、と思いました。
後半も読めるのだろうか……。