私はもとより何かを書くことが好きである。
手紙もメールもLINEも好きで、文字にして想いを伝えることが大好きだ。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』をこの間金曜ロードショーで見てみて、「想いは伝えなければ」という気持ちになった。
けれども、誰かを想うことで、届かないこともあれば、ただ見守るだけの方がいい場合もある。想いなんて結局一人よがりで、それを誰かと共有することができればすばらしいけれども、相手が必ずしも想いを受け止めてくれたり、ましてや返事を返してくれたりすることなど、めったにないことで、それは奇跡のようなことなのだ。
前の会社の上司にあてて、今日はクリスマスカードを書いた。
喪中なので年賀状ではなく、クリスマスカードなのである。
クリスマスカードなら喪中でも出せるのではないかと思ったのだ。
だってキリスト教の文化だから。
でも返事が返ってくるとは限らなくて、不安になりながら書いた。
私の手紙は邪魔なものでしかないかもしれない、うっとうしいかもしれない。
でも書くのが好きだから書いてしまう。
その後「あの人にも手紙を書きたいな」などと思ってまたカードを探しに行くことになる。
私は人間関係の築き方が下手で、内向的な性格をしているから、友達が少ない。
LINEの返事などがかえってこなかったりすると、途端に気がふさぐ。
要するに自己中心的な性格なのだ、と一人ため息をつく。
かなしくなってしまった。
けれども本を読んだり、日記を書いたりすることは、私が生きているということのあかしだから、歩みをとめずにいたい。