結婚式のBGMについて、式場のセットリストにないものは、CDの原盤を持ち込むことになっている。
それでネットで買ったCDが届いた。こういうデザインのCDなんだ、とか、他にこういう曲も入っていたんだ、という新鮮な驚きを持ってCDの曲を聴く。
最近はLINE MUSICなどサブスクアプリで音楽を聴いていたので、アルバムを全部聴いてみるというのは久しぶりの体験なのだけれど、アルバムを聴いてそのアルバムの曲を車の中で流してドライブをするという文化も、以前はあったんだよなぁ、と思う。
私が当時乗っていた車はトヨタ・カローラで、ZAZのCDをヘビロテしながら片道500kmの運転をしていた。私が高速道路を運転したのはこの1回のドライブだったと思う。首都高の仕組みが全くわからなかったので、地道を走り、Google Mapsを使いながら関越道に乗って新潟に向かった。カーナビが全く使えなかったので、五感と標識を頼りに運転するしかなかった。
今、CDで再生している音楽は、サブスクリプションだったら絶対聞き流している曲なのだけど、不思議とそのアルバムの音楽として聴いてみると、すごく気持ちよく聴くことができるのだった。
それにしても、トヨタ・カローラに乗って高速を運転していたというのがなんだか不思議だった。運転なんて今は随分縁遠くなったけれど、(し、積極的にやるつもりもあまりないけれど)、夜中にオレンジ色で光る灯りとか、サービスエリアの少ししんとした感じとか、誰も通らないような国道で時折トラックとすれ違ったりすることとか、(そこそこ)新鮮な体験だったなぁ、と思う。
書いていたら、自分はいつの時代の人間なんだろう、と少し笑ってしまう。ZAZのCDを流しながら高速道路を運転することが私にもあったんだな、と思うとなんだか自分がとても若くてカッコいい人間のようにも見え、しかしそれは高速道路で車線を譲ってくれた数多のドライバーのおかげなんだよなぁと思う。