はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

証明していきたいこと

年末年始に夫の実家と私の実家に帰省して、移動も疲れたが、はじめて会う親戚だという方々と話した。住んでいる家に帰った今、ほっと一息をついている。ほっと一息をついたところで、オンラインのグループコーチングに参加し、そこでもまた、もやもやしたことがあったので書くことにした。(私にとって、書くことは生きること、みたいだ。)

 

帰省すると同じ年代の4名の女性がそろった。年長の兄嫁、子どもを産んだ年少の兄嫁、二児を産んで育休中で家を新築したという同世代のお嫁さん、そして私、である。

 

自分の立ち位置がいわゆる「世間」でどういうものなのか、あまり考えたことはなかったけれど、世の中には子どもを産んで上場企業に勤めて家を新築するのがえらいという風潮があるんだな、という気がした。確かに、二十代の後半も後半に「大学院に行きます!」などと言い、今は専業主婦をしているという人間は肩身が狭いのも世間のまた一つの側面ではあろうと思う。

 

と同時に、自分は今まで「世間」とか「世間のプレッシャー」みたいなものをあまり感じてこなかったのかもしれない、とはたと思う。私自身は中学生のうちからうつ病になって、高校一年間は一人も話をできる友達がおらず、しかし居心地のよい大学には行き、ひとまず会社に勤め、会社を辞めて大学院に行こうとしている人間である。「働かないの」と聞かれ、「いやー、ここしばらくは研究をするので」と言っているけれども、世間には「働けよ」と思っている人もいるのかもしれない。去年の年末のバッテリィズにそういうネタありましたね。バッテリィズに救われた哲学徒もまた、いたようではありますが。

 

家の水道料金を支払い、FP検定について支払い、洗濯と洗い物と買い物をして、「ふぅ」と息をついて出向いた先がオンラインのグループコーチングだった。その参加者の一人が、「フリーランスになれるのは結婚をしているか、実家暮らしの人だと思う」という趣旨のことを述べていた。そうですね。確かに一人暮らしをしながら、会社に勤めているあなたはえらいです、と思う。*1

 

だけどやっぱり思ってしまうのは、「一人暮らしで会社員をしている女性はえらい」という風潮は、ともすれば、その女性をとてもとても孤独にしてしまうのではないかということだ。そういう人から「私は好きで選んだ人生で、あなたに孤独なんて言われるのは大きなお世話です」と言われれば、まあそれはそうだろう(好きで選んだ人生ですと胸を張って答えられるのであればそれはやはり一つの素晴らしい人生だろう)とは思う。だけど、私は一人で電気のつかない家に帰って、疲れているからコンビニ弁当を食べ、体調が悪いなとか思いながら出社をして、なんでかわからないけれど嫌味を言われた気がする、という人生はやっぱり大変だったなと振り返って思う。私たちは幸福になることを信じて社会というものに出たはずなのだ。

 

「はちみつちゃんは働かないの」と言ってくるパートナーのお母さまに悪気はなく、おそらく彼女は「専業主婦」と言われることに引け目を感じてきたのだろう。「身内」とか「世間」とか言われるものに対して。

 

結婚はよいものだ。と思う。子どもが産まれてくるのもよいことだ。と思う。

だから私はそれを証明していきたいと思っている。

*1:かつては私もその一人でありましたので。