借りたので読んでみた。
アフリカからロマンス諸語からタイ語から中国語まで幅広い言語(話し言葉?)の習得をされている方のエッセイで興味深かった。
言語の習得についての本は昔何かで読んだことがあるけれど、本書は旅行記のようにも読めて面白かった。
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私が目下のところ習得したいと思っているのは英語で、夏にTOEICの試験を受けようとしたが疲れすぎてて試験に行けず、そのままのんべんだらりと過ごしてしまった。
英語は「英語のハノン」という参考書を買ったけれど、こちらも手付かずのままなのでどうにかしたい。
英語のレポートを読んでいて忘れている単語が結構あるので、なぜ大学時代に本腰を入れて勉強しなかったのかと後悔した。
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私が旅行したことのある国は、オーストラリア、クロアチア、トルコ、バングラディシュ、タイのみである。
オーストラリアを除いて非英語圏で、特にバングラは全然言語がわからなくて面白かった。
一緒に行った友達は「文字がいい」と言っていた。
クロアチアは観光立国なのでてきとうに英語を話していても通じるが、旧ユーゴ圏なのでもっと知ろうと思えば楽しく言語を知ることができるはずである。
トルコはターキッシュエアのフリーツアーでイスタンブールの市街地のバザールを回ったり、ブルーモスクの中に入ったりした。ガイドさんが英語を話してくれたのでそんなに難しくなかった。
日本のパキスタン人コミュニティに卒論でお邪魔させていただいた時は、ウルドゥー語を日本語に訳してもらって話した。
私は全然ウルドゥー語のことはわからなかったが、カレーを食べにレストランに行ったりして、「話されている言語が一言もわからない!」と思ったりするなど貴重な経験をした。
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『語学の天才まで1億光年』の著者の高野さんは、早稲田の探検部に所属してコンゴ(ザイール?)の湿地帯を探検したり、タイで日本語を教えたり、ミャンマーとタイと中国の国境でアヘン栽培について調べたりと様々なご経験をなさったらしい。
その語学の熱量がすばらしいと思った。
私は「親しくなりたくて話したい」という経験が圧倒的に不足しており、どちらかというともっと「原典にあたってみたい」とか「書かれていることがわかるようになりたい」とかが主なので、言語習得の道が遠くに感じることがままある。
『語学の天才まで1億光年』は、平易な文章で書かれており、「語学体験記」として興味深く読める。
こんな風に外国のいろんな人たちに会うことができたら楽しいだろうな、と思った。