昨晩はクリスマスプレゼント用に欲しいと夫が言っていた、新しい土鍋で鍋をした。私は知らなかったのだが、土鍋には「目止め」という式が必要らしくて、お米を炊いて水を入れ、その間にフランソワ・オゾンの『8人の女たち』という映画を見た。クリスマスイブに見る映画ではなかったなぁ~、などと思う。この映画は大学のフランス語の授業で見たのだが、「みんな大変そうだな」と思ってみていた。
見ているうちに「目止め」で使ったおかゆが炊けて、昆布を入れて鯛しゃぶセットの鯛と、上州ねぎを入れた。日本酒を飲んで「おいしい~。クリスマスは鍋かも~」などと私はいう。
夫は仕事帰りにクリスマス用の花束を包んできてくれた。
時が戻り、プレゼントを買いに駅に行って歩いていた時のこと。
露店が出ていて、絵本を売っていたので、探しているものがないか見た。探している絵本はなかったのだけれど、『でんでんむしのかなしみ』『ぼくおかあさんのこと……』を読んだ。しかし、買ったのは和辻哲郎の『風土』と、柳宗悦『手仕事の日本』だった。ちなみに電車で読んでいたのは渡辺京二の『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』だった。
クリスマス(25日)と言えば、イエスの誕生日でもあるけど、私の中では、「渡辺京二が亡くなった日」というのも付け加えられている。東方の三博士の劇などいつかみたいな、と思うし、いつだかに教会のクリスマスミサに参加したような思い出もあるのだけど、自分がクリスマスということを忘れて和辻哲郎とかの本を買う大人になったんだなと、自分を呈示したいのではなく、ただ振り返れば今の自分にとってクリスマスとは思想家が死んだ日になったんだな、と思った。
電車の中で『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』を読んでいたら、ナルニア国物語のあらすじが出てきて、渡辺京二曰く、アスランはキリストなのだ、ということだった。その個所を読んでふっと顔をあげると西洋人の男の子がこちらを見ていて、しばらく二人で眺め合っていたが、ふっと男の子は横を向いた。男の子は私がナルニア国物語についてのあらすじを読んでいたとは思わないだろう。いつだかにクロアチアに行ったとき、幼い女の子が私の方をみて「こんにちは」と手を振ってくれたことがあったのだけど、彼女の中では何か私をみてイメージする「日本」があったのだろうか、と思った。
2024年のテーマは『Celebrate』だった。これは2023年のテーマがおみくじとそれから想起される言葉『Fair is Foul , Foul is Fair』を受けて、「良いことも悪いことも打ち上げていきたい」という意味で『Celebrate』とした。
このブログでも振り返ってきたけれど、今年は祖母と祖父が亡くなり、私は大学院入試を受けて合格をいただくことができ、パートナーである人と婚姻届を出して法律の上でも夫婦ということになった。沖縄に旅行に行き、京都に旅行に行き、北海道でも旅行に行った。友人に子どもが産まれ、友人夫妻の二組と対面で会うことができた。恩師に会うことができ、生きていた時の祖父にも会うことができた。ホテルのバーで見知らぬおじさまにシャンパンをおごってもらい、私が見知らぬ人にビールをおごる場面もあった。新しい友人と知り合うことができ、本を少し読んだ。
パートナーがバラの花束と指輪とシャンパンと夜景でもってプロポーズをしてくれ、今私たちは同じ指輪を左手の薬指にはめている。
まったくもって、『Celebrate』な一年でありましたね。
とここで、来年の目標について発表します。
今年はたくさんの出来事がありましたが、同時に来年の出来事についても計画をしていて、すでに来年の手帳にいくつか予定が書き込まれています。
2025年の目標は「見えない努力をする/神は細部に宿る」です。
今年は目に見えてできたことはたくさんありましたけど、自分がアピールすることにいっぱいになっていた感があるな~、など思いました。2025年は挙式も控えており、そのために人には簡単に見えない努力をたくさんしていきたいと感じています。よく考えれば2023年の目標は「A=B、B=A」としたのを2024年に「Both A and B」として、2025年には「A correspond to B」になった形ですね。2024年中にティム・インゴルドの『応答、しつづけよ』を読んでいたので、correspondという意味合いが含まれるのは少しうれしいです。
ちなみに、2024年のCelebrateはまだ終わっていないので、2025年の目標に向けて心構えをしつつ、Celebrateを楽しんでいこうと思います。
2024年のアドベントカレンダーはこれで終了ですが、まだぽつぽつと書いていきたいと思います。
それではみなさん、メリークリスマス!