はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

見た:SAPPORO PERFORMANCE PARTY 2024

大道芸、というもの、パートナーと出会う前までよく知らなかった。

 

パートナーは大学時代、大道芸サークルに所属しており、自身も児童会館や老人ホームや学祭などで大道芸を披露してきたらしいのだが、大道芸というのはどうやら究めていくものらしく、他の人の「技」を見てその「技」に追いつくべく懸命に練習に励んだり、音楽をかけてここでこのような動きをする、という見せ方をしてみたり、観客とコミュニケーションをとったりすることも大事なようだった。

 

ということで、パートナーは大道芸が好きなのであるが、札幌の駅前及び地下歩行空間*1で大道芸をする人たちがパフォーマンスをするということで、この前の休日、9月8日に札幌に出かけて行った。

 

見に行ったのは、まず、吉川健斗さん。群馬県の沢入国際サーカス学校*2出身で、ビッグボールという、普通のボールより大きめのボールを使う。映画『アメリ』とかに出てきそうな音楽をかけながら大道芸をしていた。

 

そして、森田智博さん。パートナーによると、「日本ジャグリンク界の父」という存在らしく、ボールだけでなく、クラブ*3から、クリスタルボール*4ディアボロ*5まで、なんでもやっていた。すごい。

 

大道芸について、私は素人なので、観客として見ているだけである。遠くからただ眺めて、何か大きな技が決まった(ぽかった)ら、拍手をする。

 

伊坂幸太郎の『重力ピエロ』という作品に、そのタイトルになっている思い出として、「重力をなくしたい」という趣旨の一節があったように思うけれど、青空をどこまでも高くとんでいく、回転のかかったボールや独楽を見て、「こんな風に軽いものであったならいいのに」と思う。高く飛んで、どこまでも飛んで、人々をあっと驚かせるということが、私にもできたらいいのになあ、と思う。

 

または、『存在の耐えられない軽さ』みたいに、自分は身軽であったならいいのになあ、と思う。ぐちゃぐちゃしたことも考えない、淀んだりしない、そういう身軽さがあったらいいのにな、などと思うのだった。

 

大道芸はすごいと思う。人を驚かせたり、笑わせたりすることがその場でできる。しかもそれは、その瞬間、そのタイミングの、その場に居合わせた人としかできない即興性のあるものなのだ。技術は再現できるのかもしれないけれど、その「場」はほんとうに再現することができない、「現在」のあるがままの姿なのである。

 

SAPPORO PERFOMANCE PARTYで見た大道芸はすごく楽しくて、また来年度もあればいいな、と思った。

 

*1:北海道・札幌を訪れたことがない人のために申し上げると、札幌という都市は異様に地下が発展しており、人々は地上ではなく地下を歩く。

*2:日本で唯一のサーカスを学べる学校らしい。そんな漫画にでもなりそうな学校があったんだ

*3:ボーリングのピンみたいなやつ

*4:水晶みたいなやつ

*5:回転をかけて投げる独楽