はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

霧島澄子的アイドル

知らない人たちが主催するパーティーに行った。なぜ私が知らない人たちのパーティーに行くかというと、集団というものを知るためである。

このパーティーではアイドルが歌って踊っていた。私はアイドルが一生懸命になっているところを見ていたのだが、気恥ずかしくなってうつむいてばかりいた。

ライブというものに行ったことがないからかもしれない。

 

終わってから、「宗教人類学のフィールドワークをしてしまった……」などと思って帰路についた。

人づてにこのパーティーは「おじさんたちを喜ばせるのが得意な人」がプロデュースをしたのだと言うことを訊いた。

そういえば私は男性が「今日はよろしく」などと言い、アイドルたちが「はい!」などと言う姿に違和感があった。「2024年が私たちの使い時です!」などと彼女たちが言うことにもめちゃくちゃ嫌な気持ちになった。

 

帰宅して『TRICK』のエピソード「母之泉」を眺めた。

「母之泉」は新興宗教の話で、『セクトの宗教社会学』などを読んでいた頃を思い出して憂鬱な気持ちになった。

でもあの話も、霧島澄子というおばあちゃんが「教祖」に仕立てあげられていたし、「救われない人たちを幸せにしたい」という男性が、仲間由紀恵阿部寛に向かって「正しいことをしたつもりなのか?」などと言っていた。私見を述べさせていただくと、霧島澄子は無理をしていたわけで、彼女についていった人たちの「願い」や「祈り」を資本に変えていたわけだし、私は「願い」や「祈り」を資本にして金儲けだけをするのは「正しいことではない」と思う。

 

私はうつむきながら、「テーマ設定のない調査は危険だな」などと思った。