はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

入居2日目

午前3時に一度ブログを書き終えて眠り、6時に目が覚めた。

洗っていなかったフライパン、マグカップ、コップ、お皿、フォーク、お茶碗を洗った。

フライパンでレーズンパンを温める。カット野菜を取り出して、ボウルに盛り付けた。お湯をケトルで沸かして、ガラスポットに紅茶のティーパックとそのお湯を入れた。パートナーが持ってきた、去年の私からのクリスマスプレゼントのティーセット(カップとソーサー)に紅茶を淹れる。

 

何度も携帯のアラームが鳴ったけれど、パートナーはなかなか起きてこなかった。

仕方なしに、「おはよう」とベッドルームに行って朝の挨拶をすると、「うーん」とかなんとかうなり、そのまま寝入っていた。

午前7時15分過ぎにパートナーは席に着き、ゆっくり紅茶を飲んだ。

そうして洗面台の方に行って支度をした。

ベッドルームでパートナーがスーツを着ているのを見ると、「この人は勤め人なんだなあ」としみじみ思った。私が働いたことのある職場は、管理職はスーツだけれど、女性はまあオフィスカジュアルと言うか、普段着であったから、新鮮な光景だった。

 

部屋の中には光が入って来て、明るかった。この部屋は日本にある部屋なのに、パリのアパルトマンだよ、と言われても信じられるような造りをしている。

 

一度前に住んでいたウィークリーマンションに行き、ベッドシーツなどを洗濯してそのままコインランドリーで乾燥させた。ウィークリーマンションにあった荷物をほとんど移した。

東京に住んでいた時の部屋について、請求が来ていた退去費用を振り込んだ。

 

今の家に帰り、しばらく物を片づけたり、食事をとっていたが、眠くなったのでベッドで1時間ほど寝た。

起きてから再び紅茶を淹れる。

コンビニで買った「地球の歩き方」のイタリアチョコレートを食べた。

カーペットに横になって外国語習得に関するエッセイを読んだ。そういえばこのエッセイもイタリアに関する本である。

 

今日は午後休をとる、と言っていたパートナーから連絡がない。

無事休みをとることができたのだろうか。

 

私はこれからまた荷物の受け取りをしなくてはいけないのであった。

 

今日の晩御飯のことを一瞬考えて、これはじっくり取り組むべき課題だ、とその考えをちょっとよけた。

昨日が餃子パーティーだったので、今日は何かをつくろうと思うけれど、魚を焼いたりご飯を炊いたりする以外の選択肢が思いつかなかった。

 

本当は眠っていなければ午前中、街の方に行ってレシピ集を買う予定だった。

とはいえ、片づけなくてはいけないものもたくさんあるし、しなければいけない手続きもあり、またパートナーと話し合わなくてはならないこと――これからの生活について――もあるから、ちょっと億劫に感じる。

 

一緒に住み始めてまだ半日しか経っていないけれど、パートナーのいない時間はひどく退屈に思えた。来週には働き始めるので、それが最初ひどく不安であったが、(次の職場まで通勤が上手くできるかとか)、一日中パートナーを待っている、というのは暇かもしれない、と思った。よくいろんな人に「専業主婦よりも働いている方がいいわよ」と言われるけれど、その助言には従った方がよさそうである。

 

行動範囲が広くなったな、とぼんやり思った。

 

昔は自分の行けるところといえば小学校までで、その他のところには親に車で連れてもらわねばならなかった。自転車に乗れるようになると市立図書館に行けるようになったが、私が休日を過ごすのはもっぱらそこだった。高校生になると県立図書館に行くようにもなったけれど、別に友達とどこかに遊びに行くようなタイプでもなかったので、家と学校の往復を基本的には繰り返していた。大学生になって上京しても、基本はまあ、家にいるかバイトをしているか学校にいるかだった気がする。あとはまあ、カフェにはよく行っていた。

 

北海道は――少なくともこの街は――結構住みやすい。車を使わなくても家具を眺めることができ、徒歩で食品が手に入る。三十冊ほど本を持ってきているので、ウィークリーマンションに住み始めた時も、ひたすら積読をしていた本を読めばよかった。

 

空から雪が降ってきていた。私の育ったところでは、これくらいの雪は風花、と呼んでいたが、それは風の強い地域だけでいう言葉らしい。

 

カーペットに寝転がって、ぼうっとしてみた。

ナスとひき肉を使ったギリシア料理のレシピを眺めてみる。複雑そうだった。

 

ぼうっとして「英語の勉強でもしようかな~」と思うと、電話が鳴った。

あと15分ほどで荷物が到着するらしい。同じタイミングで、振り込み依頼があった会社から入金について確認がとれたというメールが来た。

 

昨日も今日に続いて待機をし続けている日である。