はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

『バーフバリ 王の凱旋』

『伝説の誕生』に引き続き、後編の『王の凱旋』も観てきた。

 

バーフバリという名前は父親とその息子、その二人の名前である。今回は父親の忠臣だったカッタッパの語る回想のかたちをとって、デーヴァセーナ妃とのロマンスや、兄バーラの執着と裏切りなどが展開されていく。

 

デーヴァセーナ妃の気の強さがとてもよかった。

 

前半『伝説の誕生』編では、女性主体の映画を観たい、と書いたのだが、後半の『王の凱旋』編ではデーヴァセーナ妃が弓矢を持って戦い、自分の国より上位の王国・マヒシュマティ王国のシヴァガミからの遣いについて挑戦的ともいえる態度で臨み、「会ったこともない人物と結婚する気はない」と言い放つ。

 

女性の連帯、という点からみれば、シヴァガミとデーヴァセーナの関係についてもうちょっと観てみたかった気もするが、主人公は英雄バーフバリ(父・子)であるので、それは仕方がない気がする。

 

英雄譚なので、王道のストーリーをゆき、観ていて飽きない。

アヴァンティカの役回りが薄くなってしまったことがちょっともったいなかったくらいだ。

 

Wikiによると「なぜカッタッパがバーフバリを殺したか」ということが映画のテーマらしい。

確かに、カッタッパの視点から見ると、誰に忠実に仕えるべきなのか、自分はどういう人間なのか、運命は変えられないのかなどなど一層深みのある映画になるだろう。

 

一緒に見た人は、「デーヴァセーナの従兄がすごくいい人だった。ああいう人が報われる世の中であってほしい」と言っていた。

 

前編も後編も千葉県柏市にある「キネマ旬報シアター」で見た。

ここには過去の映画のパンフレットや、過去のキネマ旬報が置いてあって、前編を見に来た時にバックナンバーをみて感動した。

 

『RRR』もみたらぜひ『バーフバリ』も見てほしい。