はちみつのdiary

hannyhi8n1から引っ越しました。

『憧憬の地 ブルターニュ』展に行ってきた。

ホームページを見る限り、ゴーギャンシニャックなどもあり、有名どころが集まっているので面白そうだなと思って観に行った。

雑感としては「ブルターニュ」という土地についてもうちょっと知ることができたらよかったなというのと、なぜ今「ブルターニュ」なのかがわかるといいと思った。展示作品としては、印象派が多く、またフランスに留学した日本人画家の絵が多かった印象がある。また、繊細な絵画と言うよりは、大胆なタッチの絵が目立っていた印象がある。全体として、『ブルターニュ』としてまとめつつも、美術初心者が楽しめるイラストに近い絵が多かった。

 

一番好きだなと思ったのは、ウジェーヌ・ブーダンの≪ブレスト、停泊地≫(愛媛県美術館所蔵)。雲の流れや、夕闇の感じ、水辺の空気などが感じられてとてもよかった。

ポストカードがあればと思ったけれど、特になかったのでちょっとかなしい。

 

図録の見本も見たけれど、絵画について一点ずつ説明するタイプのものではなかったので、買わなかった。

書籍は佐々木健一著の『美学への招待』(中公新書)を買った。

 

最近美術館に行って絵画を鑑賞する時に、私たちは何を「芸術」だと思っているのか、そもそも「芸術」とは何か、アートとは何か、美術鑑賞をする際に何をもって感動するのか、といったことに関心を持つようになったので、「美学」に関する本を読んでみたくなったのである。

 

軽い気持ちで『ブルターニュ展』を観に行ったら、哲学に行きついてしまった。