新海誠監督の『すずめの戸締り』を観てきた。
雑感としては、村上春樹の『かえるくん、東京を救う』と宮崎駿『千と千尋の神隠し』のオマージュにあふれているな、という感じでだらだらと観ていたのだが、後半パートは東日本大震災に触れるものであったのでちょっと緊張した。
観た直後にこれを書いているわけではないので以下、簡単にメモする。
・結局「ボーイ・ミーツ・ガール」かい! って感じ
・愛媛でも神戸でも見ず知らずの人の、それでも助けてくれた人の生活になじむ感じがよかった。それで「その土地の人の声を聞くんだ」という言葉に説得力が生まれた。
・左大臣がいきなり協力者になっていて、その過程がよくわからなかった。
・この話のテーマは「子どものかなしみは愛情によって癒される? ということ?」と思った。
・でもやっぱり大枠は村上春樹と宮崎駿の物語のつくりかえ、のような気もした。どっちも好きだから別にいいし、影響を受けて作品をつくるということは創作者なら誰でもやったことがあることだと思うから気にしない。
・なんで椅子の足がかけちゃったのか、よくわからなかった。
・すずめの子ども時代に発せられたある言葉に、泣いてしまった。
・村上春樹との関連性について、『海辺のカフカ』を思い出した、という人もいて、「確かに!」となった。
・この話は震災後文学としてはどうとらえられるものなのかよくわからない。