今週のお題「わたし○○部でした」
はてなブログのお題が「部活」らしいので熱中していた部活について書く。
私は週七で活動し、勉強時間はほとんど与えられない「ブラック部活」で有名な吹奏楽部出身である。中学の時間をほぼ音楽に費やしていた。(トロンボーンの他にピアノもやっていたので)。
中学受験に失敗して地元の中学に進学した時、ほんとうはバスケ部に行きたかったのだがイケてる女子しかいなかったし、せっかくやるなら得意分野にしようと吹奏楽部に決めた。
ほんとうはフルートを演奏してみたかったのだけど、部活全体の人数が少なかったりしてトロンボーンを吹くことになった。
中学二年生になってやっとコンクールに上がれることになったのだけど、これまた人数と顧問の意向で自由曲のサン=サーンス作曲 歌劇「サムソンとデリラ」より「バッカナール」ではユーフォニウムを吹いた。
たぶん譜読みが早かったからだと思う。
当時の後輩には申し訳ないんだけど、私はマネジメント能力が全くなくて上昇志向とプライドだけが強い人物だったのでできない人の気持ちがまるでわからなかった。
暇があれば市の図書館に自転車で行ってクラシックのCDを聴いたりしていたし、中学二年生になるくらいにはツェルニーを初見で弾くくらいのことをしていたので「もっとできるようになりたい」と思っていた。できない人をみると「なんでできないんだろう」くらいに思ってた。今思えば私はただ単に運が良かっただけだと思う。
でも吹奏楽は団体戦で、一人で集中して進められるピアノとは違う。
どこかのパートがつかまったりすると、眠かったし、「この時間を勉強にあてるか本を読む時間に使いたいな」と思っていた。
中学生の時、もうちょっと勉強していたらなーと思うけど、まあ学校での生き残りをかけていたからしょうがない。(これが地方の公立中学校の悲しいところの一つなのである。部活をやっていないと人権がないし、部活でも活躍できないともっと人権がなくなる。すなわち、人に受け入れられない性格をしている私が、勉強もそこそこに朗読もやってピアノもして本も読んで部活をするというのは生存戦略だったのである。文芸部があったら文芸部に行きたかった)。
たまにトロンボーンを吹く夢もみる。
ただし、(これは楽器全般に言えることだが)音楽というものは基礎練習なしではできるようにならない。
中学三年生の時に鬱になってODなどをやるようになってから、私はピアノも辞めたし休部もした。
ベルリオーズの幻想交響曲をウォークマンで聴きながら、一人暗闇の中にたたずんでなんで私のことを理解してくれる人はいないんだ、と嘆いていたこともある。
部活は地方公立中学校を生き抜いていくためのコミュニティの場、音楽についてもっと理解を深める場、少しの思い出作りの場だった。
ただし、音楽についてはやり切ったところがあるからあとは良い観客であるようになりたい。